永年、数ある繊維の中で最も多くの人に愛され親しまれてきた綿=コットン。コットンの栽培には大量の農薬や化学肥料が使用されていることをご存知ですか?
通常コットン畑では何種類もの農薬を散布し、除草剤や殺虫剤を使って綿花を栽培しています。工場でも漂白剤や化学染料などの化学薬品を使って製品にします。
一方、3年間農薬化学肥料を使用しない農地で、無農薬有機栽培された綿花を工場でも化学薬品を使わずに手間ヒマかけて作られたコットン、それがオーガニックコットンです。ヒトや環境のことを考えて作られたオーガニックコットンは、とても柔らかく、やさしい肌触り。身にまとうだけで何故か幸福感と安らぎを感じさせてくれる、そんな愛おしい繊維なのです。
1.生産
3年間、農薬・化学肥料を使用した栽培が行われていない農地で、農薬・化学肥料を使用しないで生産されたコットンボール(綿花)です。
2.認定
栽培に使用される農薬・肥料等についても厳格な基準が定められています。各認証機関が実地検査を行い、認定を受けた綿花から製品が作られます。
3.製造
紡績・織布・染色加工、縫製などの製造全工程において、化学薬品による環境汚染を最小限に減らして製造したものが『オーガニックコットン』製品です!
普通のコットン(綿)製品には残留農薬が0ではありません。微量ではありますが、皮膚から農薬物質が体内へと侵入していきます。オーガニックコットン製品なら、アレルギーやアトピーの方にも安心です。
紡績・織布・染色加工、縫製等の加工過程においても、化学物質の使用を最低限に抑えています。栽培だけでなく製造の過程でも天然素材を使用していますので、敏感肌、化学物質過敏症の方にも安心なのです。
オーガニックコットンにはUVカット効果があるってご存知でしたか!?日本紡績検査協会の試験結果では、アイボリー(生成り)で約75%、ブラウンのカラードコットン(茶色)では、95%以上もの紫外線をカットできるという検査結果が出ています。
発展途上国の普通のコットンフィールドでは、防護服を着用せずに農薬を散布する生産者の方々の姿が多く見受けられます。雑草を枯らし、虫を殺す農薬を直接人体に浴びることは非常に危険です。しかしオーガニックコットンの栽培には危険な薬剤は使用しませんので、生産者の方々の健康を脅かす心配もありません。
アメリカでは農業廃水(農薬)等を河川・海洋へ流すことは法律で禁止されています。その為、農地から流れ出る大量の農薬を含んだ水は人工の池に貯められ、その後天日乾燥により処理されます。しかし、その濃縮された農薬を多量に含む土は、風で街に運ばれて行きます。全てのコットン畑がオーガニックコットンフィールドになれば、そんな心配はなくなります。